これは有名な映画なのか無名の映画なのか知りませんが、なかなか素晴らしい佳作です。ハリウッドや日本だったらもっとグイグイ回収しちゃうだろうし泣かせにくるとおもいますが、その手前でそっとおさえてくれます。想像にゆだねてくれます。暴力夫は死ぬ瞬間まで変わらぬ暴力夫でしたし、不器用な偽父は心が揺れ動くも不器用な船乗りのまま去っていきました。そして大人が取り繕わなくても、子供は真実を見抜いていました。最近戦争孤児のような映画ばかりみているので、この程度の子供の不幸には泣きませんが、丁度いい具合におさえた演出が素晴らしい名作でした。
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