ポーランド、かなり人生を達観した哲学的な国なのか、とても暗くて何もないストーリーだ。開始からすごいシーンで始まる。鑑賞者の知性と感性を試してくるような映画だ。暗いけど明るい。すべてをブラックなユーモアで包み込んでくる。人生辛いことばかりだが、色々と諦めて、なにもかも馬鹿らしいね、笑っちゃうねと過ごせればいいというささやかな希望をもらえる。ものすごい不条理劇で大人のエッセンスが詰まった、万人にはおススメできないけど素敵な作品です。ラストの日の光が美しい。あまりにシュールなので最後に無理やり伝えたいことを元気な英語の歌で締めくくるし「君はひとりじゃない」という邦題も親切だがなくてもよかった。原題は「BODY」魂の救済のお話だ。こんな大人向け映画に「君はひとりじゃない」なんてタイトルはつけないはずだ。子供は観ても全く楽しめないとおもう。ヨーロッパはそんな映画ばかりだ。
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