ほとんど脚本なし、おおまかな枠組みだけ設定し、あとは役者とディスカッションしながら作り上げていく手法の監督なんだそうだ。役者みんな素晴らしく、出番もセリフも多い人もいるが、寡黙なレイチェルの存在感に引き寄せられました。
太っていて、暗くて、好き好んで誰も近寄って来ない。老人ホームの職場では、祖父ほど年の離れたもうろくじいさんだけが好意を寄せてセクハラまがいに話しかけてくるだけ。(このじいさんの演技もお見事)
孤独でみじめな境遇に不平不満を漏らすでもなく、黙々と孤独に耐えて生きている。家族に対しても、黙って見守っている。
彼女の存在が尊い。
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