中東というとあまりいいイメージがないのが日本の認識だとおもうが、映画はすごい。最近最も素晴らしいとおもうのは中東の映画ばかりだ。やはり敬虔なイスラム教徒は頭脳が違う。アメリカを頂点とした考え方を改めた方がいい。これはイランの映画で麻薬王を執拗に追い詰めていく警察と犯罪者の物語だが、無駄なく勢いよく、すごい画力でグイグイと観るものを惹きつける。大人も子供も容赦ない。退屈だったり、深い思慮を必要とする、知性を試すような難解な作品ではない。それでいてリアリティのみで変なファンタジーやラブもない。とても現実的だ。そして麻薬王の最大顧客が日本になっている。カンヌで評価されるタイプの映画ではないが、勢いと賢さを感じる必見の映画だ。
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