観て良かった
4.5
ストーリー
4.5
演出・テンポ
4.5
映像
4.5
音楽
4.5
心に残る
3.5

衝撃的な名作をたくさん作ってきたのに、最期は恥ずべき最低の性犯罪者として国民から排斥、追放されたキム・ギドクの美しい作品。留学目的に援助交際する友人の弔いに、お金を返してまわる娘の姿をみて勘違いした父親が娘を道ずれに破滅していく物語だが、少女の繊細と大人の勝手な解釈を上手に描いており、芸術的にとても美しく、しかも全く退屈でない素敵な作品に仕上げた。キム・ギドクは無駄を省きどんどんシーンが展開していくので間延びせず、退屈せず、面白いのだ。よくあるインディペンデント作品のような自己満足の見苦しさ、芸術もどき、退屈さがまるでない。晩年がどうだったか知らないが、とっても見やすい、超一流のエンターテイナーだった。毒々しい「魚と寝る女」でさえ、極端に美しい絵画のような名作なのに、なぜ韓国人はあの才能を忌み嫌ったのか?サマリアは全てが美しい。彼らの心を理解してないと作れない、少女漫画家のように繊細なのだ。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です