クチコミ
なんで自分はこういう暗くて重い映画が好きなんだろう。 設定やシーンは好物です。 メキシコの治安の悪さというのは政治でも宗教でもなく、麻薬マフィアによるものなのだろうか。 伝え聞くところによるととにかく残虐だ。 しかしこの作品は、ドキュメンタリーのように、悲しくとも予定調和で終わるのではなく […]
共同親権の問題を描いた作品だが単独親権なら良いというものでもない。 第三者が他人の家族の事実を見抜けない以上は子供の気持ちに寄り添った方がいい。 父親が狂気のDVモンスターでそれが原因のように描かれているが、かといってなぜか、母親もジュリアンの姉も、かわいそうとか、共感するとか、助けてあげた […]
タイトルに惹かれて鑑賞。重くて暗い映画を覚悟していたが、監督はニューヨークを拠点にミュージック・ビデオやCMを手掛けていた人というだけあって退屈はさせない。3話のオムニバスながら全てが繋がっており、312という時系列の話なのだが、一番古い1のストーリーが洗練された都会の英国であとの2つは田舎の […]
レオンをリン・ラムジーが作り、強いおっさんをホアキン・フェニックスに変えるとこうなるという感じで、この内容でカンヌ受賞はないでしょという印象だが、見やすくスタイリッシュには出来ている。音楽のセンスがいいなぁとおもったらレディオ・ヘッドの人らしい。若い人が影響受けそうだけど、ストーリーは絵 […]
すごいラストシーン ラストシーンだけ墓場まで持っていく
人間の赤ちゃんも犬もやっぱり本能で醜形恐怖なんだな。泣くもんな。わが子も黒人をみるとよく怯えていた。悲しいな。でもキツネには関係ないのね。
分厚い化粧で、胸がチラつく服を着ている限り、この女性の人生は変わらないでしょう。
ファッションデザイナーにして映画監督というトム・フォードの才能すごいでしょという映画。 実際にこういう心理というのはよくわかる。 裕福に育つも親に反発し、真面目な小説家志望の男と結婚したが、やっぱりセレブな生活を求め男を捨てる。セレブな世界でハンサムな旦那を持つが、歳をとり浮気され愛を失 […]
ある作家が歌舞伎役者の女形の大御所を取材した際に部屋がとてもきれいだったので、とてもきれいですねというとその役者は「老人はただでさえ醜い、汚いものだからせめて部屋くらいはきれいにしておかないと」と言ったそうです。 老人は醜くて汚い、そしてもはや役に立たない。 最愛の家族でさえ親は汚くて面倒 […]
ティム・ロスが出ているけど、ハリウッドやイギリスの映画でないのは、そういう作風では全くないから。音楽なしのドキュメンタリーのような作り方。介護士の苦悩、患者の苦悩、家族の感情、とてもリアルに丁寧に描かれている。果たして救命なのか延命なのか、何の意味があるのか、ないのか、しかし誰だっていつ […]
なんでこんな作品を書き残すかといえば主演が榊英雄だからです。恐らくデビュー作です。作品はぴあフィルムフェスティバルでグランプリを獲った古厩智之監督の商業映画デビュー作ですが、その頃自分も映画を撮り落選し、うらやましかったのです。しかしグランプリを獲ったこの監督のプロ初作品はよくありません […]
ブラウンは巨根の話だけして死んでいった。おばちゃんは殺られる前にちゃんとブチかました。ブルーは何もなく消えていった。面白い
タイトルも少年の表情もいいからこれは傑作では?とおもってみたがカウリスマキの中では平均以下か。少年はそんなに重要な役どころではなかった。しかしやっぱりオープニングからユーモア全開で、行動力全開なのだ。いきなり出会って「付き合おう」とか「結婚しよう」と言っても女は即「いいわ」になる。喧嘩も […]
映画というのは、週末にちょっとした贅沢、仕事で疲れた自分へのご褒美に観て、ほんの少しの希望と幸せをもたらすもの、みたいなことをアキ・カウリスマキは言っていました。だからどの作品も、庶民、貧困、弱者、苦労ばかりだけれども、優しい人との出会い、ほんのわずかな希望を残して終わるものばかりです。 […]
「希望のかなた」へと通じる移民がテーマの話だが、アキ・カウリスマキ的な要素は全部詰まっており、どっちをみても同じ温かな優しさを感じることが出来ます。設定も登場人物もストーリーも何もかも違うのに、全く同じ質の味わいがあります。大好きではないが、何が一番好きか、いいかといわれたら「アキ・カウ […]
ギレルモ・デル・トロという監督が「ボーダー 二つの世界」を絶賛していたので、その繋がりで鑑賞。評価が高いが、暗く退屈で愚かな人間が出てくるヨーロッパ映画好きの私には合わない、ハリウッドの豪華なマンガだった。金をかければ誰でも作れるシナリオ、作品の典型。CG、作りこみ、絵的なものは素晴らしいが […]
「モールス」という映画がヒットし賞をたくさん獲ったが、リメイクでありこれがオリジナル。モールスはお金をかけてハリウッド的なわかりやすさを、こちらは低予算ながら北欧タッチ全開で魅せてくれる。 「ぼくのエリ 200歳の少女」という邦題がミスリードで原題は「Let the Light One in(正しき者を招き入れ […]
統合失調症というと精神分裂病と同義で怖い、狂った、人間の終わりのような印象を持つが、個々人にそういう気質や症状はある。自分にもある。現実に冷める、諦める、打ちのめされる、孤独の極致に至るとこういう世界感に共感できるのかもしれないが、ラストはハッピーエンドと捉えていいのだろうか、やはりパー […]
この映画は好き嫌いが分かれるだろうと書いて、自分は好きだから紹介するが、醜形恐怖的なテーマに 深く切り込んでいく。美形は登場しない。しかし主演の2人の心は美しく、優しく、ハッとさせられるシーンやセリフが多い。 周囲の大人もギリギリのところで差別はしていない。ヒモっぽいローランドでさえ、女と […]
古い作品にみえてそんなに古くはないんだな。映画にメッセージや思想を込めるとは真逆のなんにもない、どーでもいいストーリーが痛快だ。何も考えず、ただ浴びればいい。自己顕示欲とナルシストの塊のような人間はあっさり死に、無敵かとおもわれた主人公もあっさりフルボッコにあう。あぁ、スッキリした、とい […]