また鑑賞するとおもう。答え合わせのために。余韻が半端ない。
父母が離婚して離れ離れになってしまった父と娘のごくプライベートな夏休みのバカンスを延々と見せられているような内容で、ビデオカメラ映像もたくさんあるから映画というよりはホームビデオをなぜこんなに観なくちゃいけないのかと不快なおもいをする人もいるだろう。途中から変わるのかとおもいきや最後までこれが続く。
大事なシーンやセリフも曖昧か、途中でカットしてしまう。
しかし結末まで観れば、序盤のすべてのシーン、細部が整い、こんな話だったのねというのが全部回収される。
すべてが夢や幻影のような肌触りのある映像で、どこにもあるようでどこでもないようなトルコの少しくたびれた避暑地、脳裏に焼き付く白昼夢のような質感。
何も語らない映画ですが、すべてを暗示していて、結末は想像通りだろうが、唯一、父はこんなに素敵な時間を過ごしてもなお、闇は晴れないのだろうか。
キラキラの希望、宝物を持っているのに、ただひたすら闇に向かうのか。
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