苦手な人も多いだろうアッバス・キアロスタミ「風が吹くまま」のタイトルがこの監督の根底にある思想かもしれない。ある村の葬儀の風習を撮影したいTVクルーだが、村の老婆が死にそうで死なない、死んで葬儀になるのをずっと待っているというストーリーです。いくら待っても全く動きがない、村の止まったような時間に次第に同化し慣れ、人生急いで生きても仕方がない、意味もないといったようなメッセージを与えてくれます。
と非常に退屈そうなストーリーですが、白眉といえるシーンがいくつもありました。
特に生き物、亀や糞ころがしのシーンで私は泣きそうになりました。
これだ!
と。
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