これが初監督作品らしいが、そうはおもえないほど美しい映像を撮る。監督の意図を汲むカメラマンが素晴らしいのかもしれない。処女性を重視する厳格な家、地域を飛び出し、女性が自分の意思で世界に羽ばたくストーリーで、日本と状況が違うし、私は無粋な男なので、この映画のストーリーにはまったわけではないが、少女時代だけの刹那的な美しさや透明感や危うさや輝きを捉えて描く才能はすごいとわかる。原題は「Mustang」というらしく「スペイン人が持ち込んだ小型馬が野生化したもののこと」であっているのかわからない。少女が大人になるという意味なのかもしれないが、この映画に関しては「裸足の季節」という邦題もいいセンスだとおもう。
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