ヨーロッパの映画は人間の複雑さ、未熟さ、計り知れなさをよく描いています。
先日日本で、父親が妻と子供を殺害し放火したニュースがありました。子煩悩な優しい父親だったと近所の人は語っていましたが、仕事は妻が介護士で夫は脱サラし主夫状態の動画編集業だったとか、そんな仕事は遊びにしかなりません。夫婦の苗字が違うとおもっていたら3日前に離婚し、妻から出ていけと強く言われていたそうです。
もう、状況が映画のようにイメージできます。人は一瞬のきっかけで暴走してしまいます。
私は、昨日、今日、明日とか、月火水と曜日を意識せず、時間は死ぬまでのただの水流だと意識するようにしています。朝が来て夜となりまた朝が来るが、それはただの水流と同じ、永遠の時の流れ。止まることなき流れのひと時を生きたに過ぎない。無益な日々が続いても気にしないように意識しています。今日良かった、昨日はダメだったと過ごしているとダメな日々ばかりだからです。
主人公は未熟だが、人々の心を癒し、受け入れられ、必要な存在となりえたことは事実で、それが一番大事なことです。
いろいろ考えさせられる未完成の素晴らしい作品でした。