アッバス・キアロスタミの原点、名声を確立した記念碑的映画ですがひたすら子供が素朴でかわいらしくそんな子供の何気ない1日の話です。間違えて友人のノートを持って帰ってきちゃったから返しにいくだけの話です。父母はいつも忙しく、子供と老人が自然と関わりその会話がとても面白い。とはいっても、派手な映画が好きな人には退屈極まりない、好みのわかれる映画でしょうが、映画のラストシーンが素晴らしく、これを観るための時間だったのだとおもえるほどのシーンでした。アッバス・キアロスタミの子供に対するまなざしはとても優しいですが、演出はなかなかシビアで友人は実の兄弟で、泣くシーンが欲しかったから驚かせて本当に泣かせたりしたそうです。
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