この映画を知った時、私の中の珠玉『善き人のためのソナタ』のパクリなんだろうなと察したので、パクリは観ないと決めていましたが、観るものがなくて鑑賞したら、テーマだけ同じで中身は違うものでした。
国家最高権力の犬となり、敵を断罪することでなんとか生活の糧を得ている貧しい諜報員が、監視し盗聴している対象が心優しき民主主義者であり、犬として従ってきた国家最高権力こそが、極悪非道な者たちであることに気づき、正義に目覚めるストーリー
現実は映画よりよほど残念で残酷です。
それを目くらますための美談がこの映画ですが、現実には悪が栄える。騙されてもかまわないくらいの気持ちで少し涙が流れました。
選挙に行くことだけが庶民が出来る正義といいますが、誰も信じられる者がいない場合はどうすればいいのだろうか?
いい作品です。
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