ブータンという国はピュアで自然と動物と人間が共存する神聖な台地というイメージ通りの予定調和を踏襲しながらも、現実的に幕を閉じます。日本や韓国映画だったらあの結末にはしないでしょう。帰らない、子供たち、歌姫と共に生きていく・・・しかし青年は都会の夢を選択するのだ。おいおい帰っちゃうのね、本当に帰るのね、観客はみんなもどかしいだろう。でもそれでいい、都会に出て苦労してこそ、あの時のかけがえのない時間、体験がより鮮明に蘇る。だからきっとこの映画には続きがあり、ルナナ村に戻るも、オーストラリアで頑張っていくでもいい。彼の物語はここからはじまる。先生は未来に触れることができる。
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