「ジグザグ道3部作」の第3作、「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」を観ていないとさらにわからない。映画撮影という手段を使って、そこで出演した素人2人のその後を追いかける。映画製作という設定の映画の中にドキュメンタリーを入れてくるというこの監督ならではの作風です。夫婦役で出演した男女だが、男は本当に女が好きで何度も求愛、求婚するが全く相手にされないという顛末を追いかけたストーリーです。おばあさんが大反対だから相手にしないのか、宗教や道徳的な理由か、真相はわかりませんが女は本当に男が嫌いなようで口もききません。しかし男は諦めが悪い、引き下がりません。この映画の白眉はラストシーン、映画史上最長の長回しかもしれません。「オリーブの林をぬけて」行くシーンですが、何が起きたかは観る側の想像にまかせるようになっています。あまりに長いので私は笑ってしまいましたが、色々想像させられ、オリーブの林は美しく、今となっては最も忘れられない素晴らしいラストシーンとして胸に焼き付いています。
この監督は意外と厳しく計算高いのでどこまでが真実でどこまでが虚構なのかわからないです。
女の態度からして「生理的に無理」なんだとおもうけどなぁ