観て良かった
5.0
ストーリー
4.5
演出・テンポ
4.0
映像
4.0
音楽
3.5
心に残る
5.0

映画に戻ろうとおもいつつ、なかなか気分に合ったものがなく途中で挫折ばかりしていたので、またドラマを。

こんな切り口があったんだという1話30分弱のストーリーなので気楽で見やすいです。

セラピストの主人公ポール・ウェストンが月曜から木曜に患者の診療を行うだけ。同じ部屋で患者の話を聞くだけです。診療で両者の感情が大きく動く時もあれば、何もなくすれ違う時もあり、ただ時間が過ぎれば患者は帰っていくだけなので、セラピーのドキュメンタリーのような感じです。

しかしただのおしゃべり(診察)が人間観察、人間関係、人間の懊悩をよく表しており、人にどう接していくべきか、自分はどうあるべきか、めちゃくちゃ勉強になります。

だから、夢中になって全話観るとかでなく、気分次第で1話観るみたいな楽しみ方が出来ます。

そしてポール・ウェストン自身が聡明で理性的なセラピストなんだけれども、全然まだまだ未熟者で、己の人生に悩みまくっている。私より子供みたいにおもえるから共感できる。

孤独で強い人でも、誰かを必要としている。

つまるところ、自分に正直になりなさい、そのわがままを、否定することは出来ても、肯定はできないよ、それがセラピストの仕事であり、大人の責任というものだ。人生の主役はもはや、あなたではない。

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