タイトルに惹かれて鑑賞。重くて暗い映画を覚悟していたが、監督はニューヨークを拠点にミュージック・ビデオやＣＭを手掛けていた人というだけあって退屈はさせない。3話のオムニバスながら全てが繋がっており、312という時系列の話なのだが、一番古い1のストーリーが洗練された都会の英国であとの2つは田舎のマケドニアなので時代感覚が狂う。マケドニアなんて国ははっきりと知らないしマケドニアとアルバニアの紛争など一番わかりにくい世界情勢なのだがその様子がみれて面白い。悲しくも諍いはずっと連鎖するというようなテーマで、上手く3話を繋いだ秀作だとおもう。312という時系列なのだが1に未来のはずの3の写真が入っており、ミステリアスな余韻を残す。結局彼らは敵ではなく味方に殺されるのだ。マケドニアの情景がみれるだけでも貴重な体験だ。
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