「ゴッドファーザー」と違い、とても元気でギラギラで無軌道なアル・パチーノがみれる。ブライアン・デ・パルマという監督はヒットメイカーだが、こちらもコッポラとは違い、わかりやすいサラリーマン監督といった感じ。
「スカーフェイス=顔に傷のある男」トニーがなんでこんなにイキって貪欲なのか、すぐに消されそうな傍若無人ぶりだが、このコントロールできないエネルギーこそ「ワル」に一番必要な素養なのかもしれない。「ワル」とは必ずしもマフィアやギャングの事ではない。どこにでもある「ワル」だ。
とてもわかりやすく怒れる若者の盛者必衰の理を描いているので、半グレとかヤクザとか、底辺のサラリーマンでもいいので若い人に観て欲しいとおもう。
これをカッコいいと感じてしまったらまだ甘ちゃんだ。
最高にカッコ悪い男の生き様だ。
どこかでそれに気づかぬ限り、この結末を避けることは出来ない。
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