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チュニジアの女性監督カウテール・ベン・ハニアが、「もしも生身の人間が芸術作品となり、売買の対象になったら」という設定のもと、移民・難民問題をめぐる偽善や現代アートに関する知的欺瞞を風刺し、理不尽な世界の在りようをユーモアたっぷりに描いた人間ドラマ。内戦の続くシリアから脱出し、難民となったサムは、現代アートの巨匠から驚くべき提案を受ける。それは、サム自身がアート作品になるというものだった。大金と自由を手に入れる代わりに背中にタトゥーを施し、「アート作品」なったサムは、高額で取引される身となる。売買され国境を越えたサムは、やがて恋人に会いに行くのだが……。第77回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門男優賞受賞。第93回アカデミー国際長編映画賞ノミネート。
2020年製作/104分/G/チュニジア・フランス・ベルギー・スウェーデン・ドイツ・カタール・サウジアラビア合作
原題:L’Homme qui a vendu sa peau
配給:クロックワークス
劇場公開日:2021年11月12日
最期に畳みかけるようにストーリーが動きます。これを観て、芸術(絵画)に金銭的な価値がなければ人はそんなに芸術を追及するだろうかと考えた。所詮、投機対象、金儲けの手段でしかない。ピカソよりわが子の絵に価値があるように、主人公のタトゥーに何の価値があるのか見いだせない。しかしそのあたりの風刺 […]