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夜行列車でヘルシンキに着いた男が、暴漢に襲われて重傷を負い、極貧の一家に拾われて命は取り留めるが、記憶喪失に。日雇い労働をして暮らすようになった彼は、救世軍で働く女性イルマと出会い、心を通わせていく。アキ・カウリスマキ監督作の常連ヒロイン女優オウティネンが、本作で02年カンヌ映画祭主演女優賞を受賞。フィンランドのムード歌謡=イスケルマの名曲の数々とともに、監督がファンだと公言するクレイジーケンバンドの「ハワイの夜」が挿入歌として登場。
2002年製作/97分/フィンランド
原題:Mies vailla menneisyytta
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2003年3月15日
一番最初に観たアキ・カウリスマキ作品がこれでよかった。オフビートな笑いのツボ、画面の切り取り方、調度品や色彩のこだわりなど、孤独や弱者を愛するこの監督の人柄や世界観を知ることができた。とても辛い時に観たのは偶然ではなく求めていたからに違いない。どん底なのにとっても前向きで行動力がある主人 […]