映画に戻ろうとおもいつつ、なかなか気分に合ったものがなく途中で挫折ばかりしていたので、またドラマを。
こんな切り口があったんだという1話30分弱のストーリーなので気楽で見やすいです。
セラピストの主人公ポール・ウェストンが月曜から木曜に患者の診療を行うだけ。同じ部屋で患者の話を聞くだけです。診療で両者の感情が大きく動く時もあれば、何もなくすれ違う時もあり、ただ時間が過ぎれば患者は帰っていくだけなので、セラピーのドキュメンタリーのような感じです。
しかしただのおしゃべり(診察)が人間観察、人間関係、人間の懊悩をよく表しており、人にどう接していくべきか、自分はどうあるべきか、めちゃくちゃ勉強になります。
だから、夢中になって全話観るとかでなく、気分次第で1話観るみたいな楽しみ方が出来ます。
そしてポール・ウェストン自身が聡明で理性的なセラピストなんだけれども、全然まだまだ未熟者で、己の人生に悩みまくっている。私より子供みたいにおもえるから共感できる。
孤独で強い人でも、誰かを必要としている。
つまるところ、自分に正直になりなさい、そのわがままを、否定することは出来ても、肯定はできないよ、それがセラピストの仕事であり、大人の責任というものだ。人生の主役はもはや、あなたではない。