観た作品は多いかもしれないが、全く意識していないスティーブン・ソダーバーグという監督のデビュー作にしてカンヌのパルムドールを獲った作品なのかな。
今やっと、この監督と自分の感性は合うと気づいたかもしれない。
ただの神経質で陰険な大人の身勝手な生き様を描いた作品だが、こんなややこしい感情表現を若干26歳のスティーブン・ソダーバーグが作っちゃった。これは原作は誰なんだろう?
終始、村上春樹的な世界観だが、村上春樹の小説の登場人物が現実に存在しないようなキザな奴なのに対し、ソダーバーグの登場人物はリアルにいそうな奴ばかり。一言でいえば変態なのだけど、大人になれば誰しもが変態であり、結局は、言葉が通じる、感性のレベルで居心地のいい人間が惹かれ合う
それはとても動物的で、それでいいとさえおもう。
感性のレベルで合わない人など、どうでもいい。
エンターテイメントではないけどかなり面白い映画
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