これはありきたりで素朴なストーリーでありながら、とっても奥が深いです。
生きる意味って、少しでもお金を多く稼いで今より物質的に豊かに暮らすことなのか、そうじゃないのか、でもどっかに勤めている人なり家庭を持っている人なら、もっと稼ぎたい、豊かになりたいとおもうに違いない。
会社経営も同じで、もっと業績を良くするために常に新たなビジネスに投資する、売り上げを伸ばすことこそ企業倫理になっている。政治家は経済成長だけが唯一の国の存亡だと主張しながら、次世代を憂うことなく自分の利益だけを貪る。
生きて死ぬだけならそんな事は些末であり、美しい自然やオーロラの感動、天体観測のかけがえのなさに敵うものなどなく、それを主人公も巨大企業の社長さんも身に染みているからわりといい結末になった。
敵対的買収ではなく友好的な取引
そして利益を捨てて身を引く、友好的な取引で妥協する。
貴殿はどっかに勤めていて給料もらっているとおもいますが、それは大事な事ですか?食っていくだけなら、貴殿に能力があれば、雇われない生き方を考えませんか?
僕は誰の下でも働きたくないから自分で考えて、貧乏に生きている。誰かの部下にも上司にもなりたくない。
とても大人な映画でよかったけど、エンターテイメントとしては多くの人が理解不能で厳しすぎる。