「悲しみが乾くまで」いいタイトルだとおもいますが、原題はもっといいです。「Things We Lost in the Fire」
とても素晴らしい夫がいました。優しくて、経済的にも豊かで完璧でした。しかし彼には家族と同じくらい大事な親友がいました。夫は他人の諍いを止めようとして殺されました。夫を失った家族は葬儀に大事な友人を招きました。
その友人は心があり優しく素晴らしい人でしたが、救いがたきジャンキーの落ちこぼれでした。
家族は夫の喪失を埋めるように彼に依存していきますが、どこまでも深いジャンキーの落ちこぼれなのでした。
あざといくらいの演出が出来る監督さんです。目のカットとかなにげない描写が繊細なのです。
みんな感動できるとおもいます。
でも私はストーリーなんかよりもベニチオ・デル・トロの色気に惚れました。
公開当時はギリギリ30代かな、劇シブで色気のある男を演じ切っていました。才能というより本能、遺伝的素質だろう。
決してハンサムではないが、めちゃくちゃ色気があります。
どうしようもなくクズだけどいい奴だから友情は続いたんだろう。
ジャンキーは深刻です。僕のアル中も深刻なんだろうか・・・