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釜山の南に浮かぶ島、影島(ヨンド)。「島を出た人間は破滅して霊に呼び戻される」との伝説がある。その影島で実際に生まれ育った監督が「世間を震撼させた殺人鬼の子は、その後どんな人生を送る羽目になるのか?」という疑問から作り上げた本作。息が詰まるような地方の閉鎖感で全編を満たしつつ、殺人鬼の子の過去と現在を複雑に交錯させ、どこまで現実でどこから彼の妄想かも曖昧に描く。悪夢を見ている気分にさせられる映画。
あらすじ
韓国を震撼させた連続殺人犯の食人鬼、その息子ヨンド。鬼畜の子として世間から色眼鏡で見られ、荒んだ生活を送るようになり、少年院と刑務所を出入りする人生だ。売り飛ばされてきた風俗嬢の送迎や借金取り立てといった職に今は就きながら、毎夜様々な悪夢にうなされる。ある日、子連れの見知らぬ女が押しかけて来て、お前の父親に両親を殺された、罪滅ぼしにお前の心臓を寄こせ、夫が心臓移植を必要としている、と詰め寄られる。
痛快で観やすい韓国映画の中では地味で暗そうで重そう、つまらなそうな作品の印象だったが観る価値はあった。 加害者家族、とりわけ父親が連続殺人鬼で母親に捨てられた過去を持つ息子は人生が呪われていて、まともな職に就くことも、平凡に暮らすことさえ出来ない。 その辛さ、過酷さを嫌というほど描いてい […]