観て良かった
5.0
ストーリー
4.0
演出・テンポ
3.5
映像
4.0
音楽
3.5
心に残る
5.0

私の雑多な鑑賞経験からするとイタリア映画はすごい。
人の悲しみも貧しさも喜びも、泣きも笑いも、全部調味料のごとく入ってる。しかもしゃれたウィットで入れてくる。

最後まで、気楽に楽しくみていたのに、ラストシーンの数秒だけで泣いてしまいました。

ダウン症の人をみたことも、少しだけ関わったこともあるけれど、ここまで深く知ることはなかったです。何しろ本物の女性を主人公にしています。

私は子供が苦手でしたし、どう関わっていいかわかりませんでしたが、いざ我が子が生まれてきたら、苦手じゃなかったです。子供が私に歩み寄ってきます。それに感謝と敬意の気持ちで接すると心から仲良くなれます。敬意の気持ちが大事です。子供を尊敬のまなざしでみるのです。他人の子供もおんなじです。

ダウン症の人は年を重ね大人になっても、いつまでも子供の心を持っています。表と裏がないのです。どんなに難しい子供でも表と裏がなく、表だけだから、私は仲良くなれます。ダウン症の人もそこがすごく似ています。表しかない。

見た目や行動にドン引きしてしまうこともあるかもしれないが、ひょっとしたら大人になっても永遠の天使なのかもしれません。

でも、ダウン症の老人は見たことがないとおもいます。昔は寿命10年、今では60年と言われているそうです。

ドキュメンタリーみたいで、何もドラマがないので鑑賞は苦痛かもしれませんが、最後にいきなり泣きました。

父が「しんどい」と言うと、ダフネはこう言います。「人生はしんどいものよ。つまり、人間らしいっていうこと。」

素晴らしい作品でした。

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