この監督兄弟のファンになりましたが、色々学ばせてもいただきました。
ドキュメンタリーからフィクション映画の作家になったのだろうが、作風はドキュメンタリーと同じで手持ちカメラの音楽なし。
とても繊細な人の心を丁寧に、等身大に描きます。
どんな作品も泣けるほどの設定ではありませんが、常に弱者や貧者の立場、今作もすげぇ、ところを描いています。
一言でいえば、大好きな父親からの卒業、「この支配からの卒業」です。父親の命令ではなく自分の想いに従い、行動していく。クズでも思いやりの心を持っている。
もう、この監督の作風に慣れてきたので、ラストはおもった通りでした。ここで終わるぜ、次のシーンはないぜ、とおもったらその通りです。突如終わります、無音で終わります。
ラストシーンの天才です。
先日まで、エンディングで哀川翔の下手くそな歌が流れる映画をみていたのに、すぐにこんなシリアスなエンドロールをみせられて、落差半端ないです。
役者も子供の頃から使い続けているんですね。
この監督は尊敬できます。
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