こういうテーマの作品を日本は、世界の主流は、消したい、隠したい、なかったことにしたいのではないかな。かなりの苦痛を伴う退屈な作品ですが、テーマは恐ろしく重く、深いです。
この監督を気に入りましたので、観れるものは全て観たいとおもいますが、カンヌあたりでは評価されるかもしれませんが、世界の主流は消し去りたい、無かったことにしたいテーマだとおもいます。
子供は純粋無垢で表と裏がないのが愛おしい存在ですが、その狭間の少年が純粋なばかりにイスラム原理主義に感化され過激になってしまいます。大人のせいです。極端な思想、教育はせず、ただ牛の乳絞りだけしていればいいのです。私だったらこの子とただ遊びます。
大人は子供を教育したり導いたりせず、ただ一緒に遊んだり、遊ばれたりしてればいいのです。子供の方が崇高なのだから。大人が子供に感化され学ぶんです。けがれた心を洗うんです。
今の時代につまらないと捨てられそうな監督ですが、素晴らしいテーマをリアルに扱う、すげぇ監督さんです。
素朴で凡庸な日常がテーマの監督さんなので退屈ですしカメラも荒いですが、エンディングがとても良いです。続きを予感させてバシッと終わります。