潜入捜査の原点は「インファナル・アフェア」なのだろうとおもっていたが「フェイク」の方が古いのかな。そして「フェイク」の方が感情移入しやすい。
生きて死ぬだけの人生の中で一番大事なのは仕事でも家庭でもなく信頼なのかもしれません。誰かを信じることこそ生きる意味なのかもしれない。そのほとんどが家族というのが真っ当なのだろうが、友情というのも否定は出来ない。
映画も現実もかっこいい者がかっこいいのではなく、かっこわるい、みじめでどん底を張っている者の方がかっこいい、そんなアル・パチーノの名演。
ジョニー・デップとは23歳
マイケル・マドセンとは17歳
こんなに歳の差が離れているのにアル・パチーノが一番ザコ、最下層にいて自然なのが素晴らしい。
最後の電話の相手がFBIであり、殺されるのではなく出頭(保護)であって欲しいと願うがそんな都合よくはいかない。FBIはわかっていてゴロツキは見捨てるのだろう。
ジョニー・デップは親友を裏切ったまま、人生を続けるのだろうか、家族を優先したのだろうか。
ならばマフィア世界よりもFBIの方がずっと非道で恐ろしい。
とてもみやすくてよくできた作品です。