ケリー・ライカートはなぜか必見だとおもいます。前作は犬を探すだけの映画、今作はおっさん2人が一日キャンプに行くだけの映画。その1日に人生の切なさを全部詰め込んでくる。この映画は人には勧められない。起伏のない退屈な内容だ。しかし深淵をえぐってくる。「オールド・ジョイ」とは「悲しみは使い古された喜び」だそうだ。人生は「窮屈な幸福と寂しい自由」の二つしかないんだと知りました。心にストンと落ちました。みんなカートでありマークであり、どちらにも生きづらさを感じるから私はやるせなく音楽を聴き酒を飲む。そうやって人生をやり過ごすしかない。面白い映画ではなかった。しかし余韻がすさまじく残る、これはきっと名作だ。
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